10L


警 告


このページは10行前後ずつ、私のリハビリ用妄想ページです。

CG系HPにおけるラフ画みたいな物なので、当然、中身も適当。

期待しちゃいけません。

あと18禁風味っていうか21禁風味(へたれな私なので多分ならないでしょうが(笑))になるかもしれませんなので、当該年齢以下の方は閲覧しないことを薦めます。

そういうのが嫌な人や年齢制限でひっかかる人はこちらへ。

尚、ここから下の文章を読んで何かの問題が発生しても当方は一切関知しません。

・・・・・・まあ、そんな大層なものじゃないのですが、お約束で。(笑)

じゃ、OKな人、自己責任でよろしくです。(笑)











≪≪≪最終避難口(笑)≫≫≫












01−01(2005/05/01)

遠くで。

そう、もはや盲いた目には見通せぬほどのはるか遠くで。

遥かな彼方から水滴が落ちる音がする。

静かに、でも破壊的な力を持って岩を穿つ音が。

単調ではあるけれど、確実に。

1つ。2つ。3つ。

その単調な音が私をいざなう。

黒々とした深淵のまどろみに。

現と夢の境をまたぎながら、私は瞼の裏で水音を数えながら無意識につぶやいた。・・・1つ。2つ。3つ。

「ああん? 壊れたか、こいつ?」

突然、私の世界を野太い声が邪魔をした。


01−02(2005/05/02)

野太い声にまどろみかけていた意識が覚醒しはじめる。

突然、何かが私の髪をつかんだ。

かつては薫り高い香料で手入れされていたそれは、油脂に塗れて久しい。

そんな様子にふさわしいように、あたかも荷役場の麻縄ごとく、乱暴にそれは扱われた。

何かにまきつけるような動きとともに髪の毛ごと引きずり起こされる。

まるで物でも扱うように無造作なまでに力を込められたそれは、さらに無遠慮に私を振り回す。

痛い!

声にならない声が口からこぼれた。

髪の毛が数本抜けるような音が頭蓋越しに聞こえ、それが一層の痛みを誘う。

だが、それにも増して何も見えないということが何より恐ろしい。

心臓がけたたましく血液を送り出し、喉が空気を求めてあえいだ。

恐慌に陥った私は、少しでも状況を認識しようと耳を澄ます。


01−03(2005/05/03)

けれど聞こえるのは自分自身のものばかり・・・・・・否。

それだけではなかった。

むしろ聞きたくはなかった獰猛な呼吸音も耳朶に届く。

それでも恐れが理性を刺激した所為だろうか、私は唐突に覚醒していった。

自らの上にのしかかる何者かの重み。

鼻をつく異臭。

肌を覆うぬめり。

四肢を縛る鎖。

光を私から奪う遮眼具(アイマスク)。

そして。

そして自分の身体に突き立つ、「何か」を。


01−04(2005/05/04)

「何か」は私を鋭く切り裂いた。

下腹部に深々と突き刺された「何か」はあたかも水面を裂くような滑らかな動きで持って私の腹部を移動する。

無遠慮で硬質な感触と氷の如き冷たさを兼ね備えた「何か」が私に突き立てられ滑るたびに、私はその軌線の後に熱さを感じた。

そしてどこかが「開く」感じ。

不思議に激しい傷みはなく、ただ幽かな痺れが、そこに何があったかを教えてくれる。

暗闇の中、なおも「何か」はすべる。

腰から腹へ。

腹から胸へ。

「何か」は尚もすべり行く。

やがて「何か」が首元まで至った時、耳元で再び先ほどの野太い声がした。

「お前は最高だ。・・・・・・生きてるときも死んでるときもな、ククク」

喉に冷たい「何か」が走ったとき、私は床に転がった。

ずれた遮眼具の隙間から、首のない「私」を見上げながら。


01−05(2005/05/05)

目の前で「それ」は首の無い「私」の身体で何かをしているようだった。

何か・・・といっても魔術師のする錬金術の類に属する系統ではない。

食屍鬼のように貪り食うでもない。

だが、何かの一線を乗り越えているのは間違いない。

端的に言えば、倫理の果て。

もっとも汚わいなる劣情の解消。

屍姦という、”人であることを忘れた者”のみがなしうる行為を「それ」は喜々としていた。

首のない「私」の腰をつかみ、自慰を覚えたばかりの猿のように「それ」は腰を振る。

黙っていれば知性あふれる紳士然とした容貌に、仕立ての良い服。

指や首を飾る高価な装身具。

だが、100人が100人とも、所謂世間一般が想像する上級貴族然とした姿も、口端から涎をたらし、半ば脱ぎ捨てられた所為で全てだいなし。

もし「それ」に名をつけるならば野獣。

それも誇りを知らぬ、狂獣がもっともふさわしいだろう。

はるかな天井からわずかに降り注ぐ月の光の下、狂獣は狂奔するがごとく腰を振り、「私」の身体を蹂躙しむさぼる。

と。

その狂獣が首だけとなった私のほうを見て、嘲る様にニタリと笑った。


01−06(2005/05/06)

かつて濫用された断頭台(俗に言うギロチン)は元来見せしめのための刑具ではなく、本来はソレまでの斧や剣による断頭に失敗が多く、被験者に慈悲深い速やかな死を与えるとともに”作業の効率化”をも目指して作られたともいう。

実際、喉笛を切り裂いて殺害するという手法は世界各地の暗殺業に携わる者達の愛好する殺害法ではあるが、其の要諦は喉笛を切り裂いて声を出せなくするとともに、頚動脈開放による失血死が主であり、固い頚骨の隙間から刃先を滑らせて神経切断させる事により、より確実な殺人を狙う・・・そこまでの腕があるならばだけれども。

その意味ではあっさりと「私」の体から「私」を切り離した狂獣の手腕は見事としか言うほかはない。

あるいは腕ではなく道具によるのかもしれないけれど。

不思議といえば、「私」も不思議なのかもしれない。

そもそも首だけとなった「私」が「考える」という行動をこの期に及んでとれること自体も不思議な話。

脳内血圧低下による思考鈍化が始まってはいるけれども、いまだに意識を保持。

遮眼具が取れたお陰で周囲は良く見える。

古びた洞窟を利用して作られた地の底の広場。

採光ははるか遠くの天井の穴からはいるか細い月光のみ。

そこかしこには鍾乳石が林立し、「私」の身体と狂獣が狂態をさらしているのも、テーブル状に削られたた鍾乳石の台であり、周囲には遥かな古代には祭祀にでも用いられたのだろうか、朽ちた布、骨、木片が散乱する。

そして、そんな広場の真ん中に首だけの「私」が横倒しにごろり。

鍾乳石の台の端から「私の身体」から絞りつくされた血が流れ落ち、徐々にその筋が増えていく。

一筋、二筋、三筋・・・。

あの華奢な私の身体のどこに、これほどの血が隠されていたのだろうか。

何時しか血は首だけの私をも取り巻き、血の海の中の奇怪なオブジェとしてしまう。


01−07(2005/05/07)

「ククク・・・そろそろだな、芸を見せてくれるのは」

血の海の中で、首だけで転がる私に狂獣は嘯いた。

その声に呼応するように私のばらばらになった身体のパーツがほのかに蒼く光る。

忌まわしき呪いの証たる蒼き光。

まるで破壊された身体の残滓を覆い隠すように光は光り輝き、周囲を蒼く照らし出す。

先ほどまで弄ばれていた身体が光に包まれて宙に浮き、切り裂かれた傷がふさがり、流された血液が身体にへとまとまりつき、その肌の下に消える。

叩き折られ、捻じ曲げられていた骨は整復され、ぶつ切りにされた筋繊維は這うように中をうごめき、あるべきところへと戻る。

不意に視界が変わった。

床に転がっていたはず私の首も宙に浮き、私の身体へと飛んだ。

むずむずするようなかゆみとともに身体から這い出てくる筋繊維と神経線維に絡めとられるれるように身体へと引き摺り下ろされ、頚骨が串ざすように私の首下の頚骨残滓とつながる。

切断された首の傷も見る見るふさがり、後には毛筋ほどの傷も見当たらない。

狂獣が手を触れる前の・・・否!

呪われるた時そのままの姿に私を戻していく。

失われたはずの禁忌魔法である「蘇生呪」よりも確実に私を復元して行く有様はまさに異様だった。

慣れ親しんだ・・・されどもおぞましき呪いが私の身体に力を与え、賦活していく。

そう、非業の呪い、「不死」が。


01−08(2005/05/08)

「まったく便利なものだな。何度殺しても生き返ってくるのだから・・・」

そういうと狂獣は嘲るように言い募る。

「お陰でわしは何度でも殺しを楽しめるわけだが」

蘇生したばかりでふらつく私は腰が笑って座り込みながらも、そんな狂獣の言葉に唇をかみ締めた。

全身にまとわりつく疲労感と倦怠感と戦いながら、何とか狂獣を睨み返す。

・・・・・・倦怠感?

何かが妙だった。

この狂獣に殺されたのは今日が初めてではない。

昨日も一昨日もその前も、既に忘れたぐらい以前から、ここで私は何度も陵辱され、殺されてきた。

狂獣の薄暗い殺人嗜好、陵辱嗜好を満たさせる生贄として。

けれど、蘇生直後は常に呪いによって賦活されており、多少疲労感を伴うことはあってもここまでだるいことはなかった。

なのに今日に限ってはいつもに増してだるい。

いったいこれは・・・。


01−09(2005/05/10)

ふいに狂獣が動いた。

何処においてあったのか、やや大振の手斧を片手ににじり寄ってくる。

どす黒く変色しているものの何故か刃の部分だけが月光を受けて鈍く光っている。

「さっきはかっさばいたからな。今度はまた前みたいにだるまにして可愛がってやろう」

狂獣は斧を軽く肩に当てながら、心から楽しそうに言う。

狂ってる!・・・もう、何千回したか判らない確信を再度する私。

あの手斧は大振なように見えても、やはり軽い。

しかも使い古されて刃こぼれまであり、到底一撃で手足を落とせるものではなかった。

だから何度も振り落とされ、痛みは耐えがたいほどのものに。

その苦痛を思うだけで、怖気が走る。

「もういいかげんにしてください!充分私をもてあそんだでしょう!?」

無駄と知りつつも叫ぶ私に、狂獣は冷たい笑いを浮かべた。

手斧を高く掲げると、指を1本立てて軽く左右に振りながら否定して見せる。

「残念だが、弄ぶのに充分なんてことはない。快楽には限界がないんだからな。さ、おとなしく、わしの快楽の為に死ね!」

言葉とともに、手斧が大きく振り落とされた・・・。


01−10(2005/05/12)

ひどく重い音がした。

激しい衝撃が来ると思って待ち受けていた私の目の前に、手斧が転がり、次いで暫くして、狂獣が跪く。

筋肉の張った太い両足、がっしりとした腰と、異様に勃起した性器。

6つに割れた腹、厚い胸板から生えた白い手。

広い肩に・・・・・え?

戸惑いとともに私は狂獣の左胸をみた。

見間違いではなかった。

確かに白い小さな手が指先をそろえた手刀の形のまま突き出されていた。

虚ろな色を瞳に浮かべたまま、狂獣は必死にその胸に生えた腕をつかもうとする。

けれども、その胸の白い手が脈動したように見えた瞬間、狂獣はおぞましい声を喉から上げた。

思わず手で耳を覆ったけれど、音量を減じることなく、そのおぞましい声は・・・いや、悲鳴は私をさいなむ。

身体の神経をやすりがけされるようなおぞましさ。

と、唐突に悲鳴はやんだ。

次の瞬間、枯葉が踏み潰されるような音とともに、狂獣は灰となって消えた。

そう、燃える藁のようにあっさりと。


01−11(2005/05/13)

狂獣の灰の山の向こうには小さな少女がいた。

年のころは10にも届かぬほど。

けれども、その小さな裸身は世の常のものではなかった。

一糸まとわぬその姿はどこか儚げで、現の存在とも思えない。

腰まで伸びた黒髪は背後の闇と一線を画すほど艶やかで、東洋風の容貌は神秘的にさえ見える。

彫像の如き、静止した美。

ただ、それが彫像でないことを教えてくれるのは微かに上下する胸のみ。

閉じられた両目の睫がそれに静謐さを添え、白磁の如き白い肌は何者にも犯されない神聖さに溢れていた。

・・・・・・唇があれほどまで紅く、そして禍々しくなければ。

人々を導いたという「神」に通じるような神聖さを放ちながらも、同時に人々を堕落せしめたという伝説の「悪魔」の如き淫靡さを併せ持つ存在。

彼女はどこか歪だった。

あたかもその身で「矛盾」という言葉を体現するかのごとく。


01−12(2005/05/16)

ゆっくりと少女の瞼が開く。

外見に似合わぬ、年経たものを思わせる漆黒の瞳。

長い睫に縁取られたソレが周囲を静かに見回す。

その様子を私はへたり込んだまままんじりともせずに見つめた。

彼女の視線が私に止まる。

「dfんcmwふぇvんqwんcqrんcmfhvcdjfヴぉ」

川のせせらぎのような涼やかな声。

けれど、その声が奏でた言葉は私の知らない言葉だった。

思わず怪訝な顔をする私に気づいたのだろうか、何かを考える風な表情になる。

『問ウ。汝、我ヲ開放セシメタル者ナリヤ?』

声ならぬ声が聞こえてきたのは次の瞬間だった。


01−13(2005/05/19)

突然聞こえてきた声に周囲を見回す。

無論、彼女と私以外は誰もいない。

そのままきょろきょろと周囲を見渡す私を、まるで面白いものでも見るかのように彼女は見ていた。

『重ネテ問ウ。汝、我ヲ開放セシメタル者ナリヤ?』

再び響く声。

今度はわかった。彼女だ。

けれど、答えられるはずもない。

開放するも何も、私は先程まで狂獣の為すがままにいたぶられていただけ。

魔力を行使する事に慣れた私の目だからこそ、彼女の周囲に沸き立つような魔力の奔流を見ることができる。

その魔力の凄まじさは、かつて見た「”天使”と称する存在」さえも軽く凌駕するほど。

ただ不思議な事に魔力の奔流は周囲に拡散することなく、広場を巡るのみで、なんとも不思議な光景。

けれど、それゆえにそれほどの存在に自分が何かをできるとは思えない。

自然、私は黙りこんでしまった。

けれど、一向に返事しようとしない私に焦れたのか、彼女は音もなくちかづいてくると、そっとその細い両手で持って座り込んだ私の頭をつかんだ。

そのまま額を私のソレに当てる。

瞬間、雷に打たれたような衝撃が走った。

思わず彼女の両手を振り払うと、飛び跳ねるように後じさる。


01−14(2005/06/02)

そんな私の様子を、やや傷ついたような表情を浮かべて見やる彼女。

「もう1度聞くわね。・・・貴方が私を解放してくれたの?」

軽くため息を突きながら流暢に話しだす様子に、私は唖然としてしまう。

「開放って・・・? ソレにどうして言葉が?」

「ああ、私の記憶を転写したから話せるの。 ソレより、答えて! 貴方なのね?長年血をささげてくれたのは」

血をささげる?

確かに血は魔力の源。

何の変哲もない器物であっても長年血を注げば、それは概念的魔力を宿し、一種の魔的な器具となる。

長ずれば、ソレは生命すら持ち、変化して妖物となることもある。

けれども、はるか昔にここに閉じ込められてからというもの久しく魔法は操っていない。

この地下全体が強力な魔力遮断空間となっているらしく、死んだ私をよみがえらせたような異常なほど強力な呪でもない限り発動するはずがない。

けれど彼女は開放された・・・と言う。

首をかしげたことしばし、考えがまとまらないまま彼女を見やった私はその足元にうっすらと緑色に瞬く魔法陣が存在する事に気づいた。

そう、そしてその魔方陣を荒々しく穿つように大きな口を覗かせた穴も。


01−15





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